いつの間にか大きくなっていた息子の手には、今までのお箸がいつの間にか小さくなっていたので、昨年秋に新調しました。
時の流れは早いですね。 同じ無塗装の鉄木削り箸で、サイズ違い。 徐々にサイズ違いで増えていくお箸で、息子の成長の思い出を集めているような、そんな楽しみも密かにあります。 下段の濃い色のお箸が、息子が3才〜5才の時に2年間ほど、わりと乱暴に使ったものです。大人のよりも先端が少し白っぽくなった気がします。 職人さんがお箸の先端の細さの限界に挑戦していて、その細さのために最初は恐る恐る使う大人の方もいらっしゃるようですが、無遠慮の幼児が使っても壊れませんでした。 やはり船の甲板にも使用される強い木なんだと、しみじみ。 細くて強いので、細かい動きもできるというか、実に使いやすいです。 18cmサイズだと5才の息子には、さすがに大きすぎる気がしたので、16.5cmを選びました。 以前から「なんで16cmじゃなくて、16.5cmなんだろう?」と思っていたのだけど、15cmのお箸が小さく感じられてきた段階では、もし16cmだときっと少し物足りない気がしたので、なるほど16.5cmがピッタリだ、などと勝手に納得しました。(勝手な推測なんですけれどもね。) 15cmのお箸はこれでお役目ごめん、とはならないで、我が家では小鉢などのちょっとした取り箸として、継続使用中です。 あと10年くらい使ってから、漆塗りの修理をしてもらおうかなあ、などと思っています。 息子にも、良い物を大切に何年も大事に使う良さを、知識としてではなく、暮らしを通して実体験で普通に知ってもらいたいと思っています。 とても美しく、強く、それなのに謙遜するような素朴さで、実に日本らしいすてきな箸。 世界的にも評価されている良さを、何年も家族で使って実感して、ドイツで誇らしい気持ちで使っています。 Comments are closed.
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June 2020
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